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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

井の中の蛙大海を知る

(2021年12月26日)

先日、事業家の前澤友作さんとマネージャーの平野陽三さんが、地球を離れて12日間の国際宇宙ステーション滞在を体験なさいました。いわゆる商業宇宙旅行としては、1990年の秋山豊寛さんに続いて2例目です。今後は、ますます宇宙旅行が身近な存在になっていくことでしょう。

さて、史上初めて宇宙旅行を行なった人間はソ連のガガーリン大佐で、1961年のことです。ソ連は共産国家であり、ガガーリンも「宗教は阿片である」というマルクス・レーニン主義の教えを信じていた、バリバリの無神論者でした。そんな彼は地球に戻ってきて、こう言いました。「あちこち見渡したが、どこにも神はいなかった」。

でも、彼が見渡した場所とはどこでしょうか。見渡したと言っても、宇宙船の小さな窓から限られた方向を眺めただけです。しかも、彼が地球から離れた距離は、最も離れたときでも327kmでした。ちなみに、地球と月の距離はその1000倍以上あり、太陽系の直径は180万倍以上、天の川銀河なら3000兆倍以上です。そして、全宇宙は天の川銀河よりはるかにはるかに広いのです。ちっぽけな空間をほんのちょっとだけ眺めて、それで「【どこにも】神はいなかった」と言われても、という感じですね。

しかし、時に私たちもガガーリンと同じ過ちを犯します。自分自身の限られた体験を元にして、神はいるとかいないとか、神はこういう性質だとか決めつけることがないでしょうか。私たちが神さまの存在や性質を知ることができるとしたら、神さまの方から情報提供してくださった場合だけです。そして、神さまは聖書を通してご自分を明らかになさっています。

「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがありますが、私たちは聖書を通して大海を知ることができます。

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