(2022年1月9日)
週日働いている村で発行している「スクールソーシャルワーカーだより」に、以前次のような文章を載せました。ちょっとした実験をやってみましょう。(中略)次の場面をイメージしてみてください。これと同じように、誘惑や罪のことばかり考え、それと戦おうとすると、かえって私たちの意識がそちらに持って行かれてしまいます。
- さとしがピカチュウに不用意に触ろうとして、怒ったピカチュウの電撃を受けている姿。
次に、そのイメージを頭の中から消し去ってください。さあ、さあ、さあ! できましたか? ほとんどの人は難しかったと思います。そのイメージを消し去ろうとすればするほど、ピカチュウの「ぴかー!」という叫びと共に、さとしの全身が電撃に包まれ、その後真っ黒になって煙を上げている姿が脳裏に染みついたのではないでしょうか。
では、次に、こんな場面を思い浮かべてみてください。
- ドラえもんがどこでもドアに指を挟んで、絶叫している場面。
頭の中に、ドラえもんのものすごく痛そうな顔が浮かび、ダミ声で叫ぶ声が響きましたか? 痛そう! しかし、あなたがドラえもんのその姿を浮かべたその瞬間、ピカチュウとさとしはどこかに行ってしまったはずです。