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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

ゆっくり吸って、はいて

(2022年3月20日)

3月16日の夜、福島・宮城沖を震源とする大きな地震が起こりました。最大震度は6強で、あちこちで被害が出ました。うちの教会のメンバーの家でも、食器が割れるなどしたようです。我が家もプリンターやフィギュアが壊れました。

そして、2日後の18日夜には、岩手沖を震源とする最大震度5強の地震が起こりました。その様子をテレビの緊急ニュースで伝えた、NHK盛岡放送局の佐々木芳史アナウンサーが、ネット上で評判になっています。

地震発生時には自宅にいた佐々木さんですが、わずか9分後にテレビ画面に登場します。急いで着替えて飛んできたためでしょう、服装や髪が少し乱れていたそうです。佐々木さんは次々と入ってくる情報を読み上げましたが、その時の様子が次のように伝えられています。
2011年3月に起きた東日本大震災を念頭に置いた様子で、「この3月に起きた地震です。思い出して不安になった方もいらっしゃるかもしれません」と発言。「まずは一度深呼吸をしてください。ゆっくり吸って、はいてを繰り返してください」と視聴者を気遣った。

佐々木アナは繰り返し「不安に思った方、たくさんいらっしゃるかと思います。まずは深呼吸をして、ゆっくり落ち着いて行動してください」と伝えた。

この振る舞いにTwitter上では「優しさが沁みた」「非常時にこう言ってくれると安心感が強い」と反響が広がった。
(HuffPost News 2022/3/19の記事より)

さて、教会では、伝統的に祈りのことを「霊の呼吸」にたとえています。人間が生きていくのに呼吸が欠かせないように、クリスチャンとして健康に生き生きと生きていくのに、霊の呼吸が欠かせません。

地震などの自然災害、新形コロナ、不景気など、私たちの周りにはさまざまな不安要素が満ちあふれています。そんなときには、佐々木アナの「ゆっくり吸って、はいてを繰り返して」という勧めではありませんが、深呼吸するように神さまに思いを向け、不安な思いを打ち明け、そして神さまからの語りかけを聞きましょう。ゆっくりと、ゆっっくりと。

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