ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年5月1日）

お笑い芸人のみやぞんさんが、テレビ番組の中で「自分の機嫌は自分で取る」とおっしゃっていました。嫌なこと、つらいこと、腹立たしいことが起こったとき、愚痴や不平不満を他の人にぶつけたり、八つ当たりしたりしないで、自分自身でうまく処理して元気を取り戻すということですね。

もちろん、つらい気持ちを自分一人で抱えきれないときには、他の人に話すのも大切な対処法です。ただ、誰彼かまわず否定的なことを常に垂れ流していると、人間関係が悪化する恐れがあります。

自分の機嫌を自分で取れないときには、それを天の父なる神さまに持って行きましょう。神さまに祈り、つらい胸の内を聞いていただくのです。神さまは、私たちがどんな愚痴や弱音を吐いたとしても、嫌になって離れたりなさいません。しっかり耳を傾け、受け止めてくださいます。

聖書の詩篇には、昔の信仰者たちの否定的な思いをつづった祈りが数多く記されています。イエスさまも、ゲツセマネの園で苦しい思いを父なる神さまに訴えておられます。私たちも神さまには、それがどんなに否定的・破壊的な思いであったとしても、自分の思いを素直に伝えましょう。

そして、ひとしきり愚痴や弱音や怒りを吐き出したら、神さまが私たちを愛し、最善以外のことをなさらないことを思い出して、神さまに感謝と賛美をささげましょう。そういう祈りもまた、詩篇の中にたくさん収められていますね。