ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年6月12日）

メンタリストのDaiGoさんが、モノを増やさないコツとして「1つ買ったら2つ手放す（捨てたり売ったりあげたりする）」ことを挙げておられます（学研プラス「人生を思い通りに操る片付けの心理法則」より）。増やさないことが目的なら「1つ買ったら1つ手放す」でいいはずですが、実際にはプレゼントされるなどして増えてしまうので、2つ手放してちょうどいいというのです。

そして、「1つ買ったら2つ手放す」を心がけていると、だんだんと買うものを厳選するようになって、よけいなものを衝動的に買うことがなくなってくるといいます。

そしてDaiGoさんは、たとえば洋服であれば、「自分はどれだけの服を持っていたら幸せなのか」を考えようと勧めます。

本来、生活を便利にするなど、何かの目的があってモノを手に入れるはずです。ところが、人はいつの間にか本来の目的を忘れてしまい、手に入れて自分の所有物を増やすことそのものが目的化してしまいがちです。そして、際限なくモノをため込み、手放せなくなってしまいます。しかし、本当に幸せになるために必要なものは、それほど多くないのかもしれません。

使徒パウロは言いました。「私は、どんな境遇にあっても満足することを学びました。私は、貧しくあることも知っており、富むことも知っています。満ち足りることにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。私を強くしてくださる方によって、私はどんなことでもできるのです」（4:11-13）。

究極の片付け術は、神さまの守りを信じて現状を感謝できるようになることのようですね。