ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年7月10日）

ある人が砂浜を散歩していました。すると、1人の少年が海に向かってぽいぽいと何かを投げているのが見えました。最初はゴミを捨てているのかと思い、注意しようと近づくとそうではありませんでした。前の晩は海が荒れ、そのために多くのヒトデが海岸に打ち上げられていて、そのヒトデたちを少年は海に投げ返していたのです。

その人は少年に言いました。「ご覧よ。砂浜の端から端まで、あんなにもたくさんのヒトデがいる。それを君一人で全部海に帰してやることなんかできない。間もなく日が高くなって、ほとんどのヒトデが干からびてしまうだろう。そんなことをしても焼け石に水、無駄だよ」。すると少年はヒトデをつまみ上げると言いました。「でも、この子は助かる」。そして、そのヒトデを海に投げ込みました。

イエスさまは、私たちに愛を実践するよう命じています。しかし、私たち個人にできることはたかがしれています。様々な矛盾に満ちたこの世界すべてを変えることなどできないでしょう。しかし、あなたの愛は、あなたの周りの人をちょっぴり幸せにすることができます。そして、それはその人たちにとってはとても大きなことです。