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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

絞め殺しの木

(2022年8月7日)

「絞め殺しの木」と呼ばれる植物をご存じでしょうか。熱帯地方に生えているイチジクの仲間、ガジュマルやアコウなどの別称だそうです。その名の通り、他の木を締め上げて枯らせてしまいます。

絞め殺しの木の種は、実を食べた鳥などによって宿主の木の根元や幹の割れ目に運ばれます。そして発芽すると、気根と呼ばれる根を地表に伸ばすのです。気根は地面に到達した後、宿主の木に絡みついて幹のように生長していって、やがて宿主の木全体を覆ってしまいます。

こうして締め上げられ、光合成も邪魔された宿主は枯れてしまい、絞め殺しの木だけがそこに残るというのです。葉が生い茂る熱帯雨林で他の植物との日光獲得競争に勝ち、光合成するための能力と言われています。何とも恐ろしい性質ですね。

罪も絞め殺しの木と同じような性質を持っています。最初は小さな種、細くて頼りない気根。しかし、大したことはないと放置していると、だんだんと大きくなっていって、私たちそのものを取り込んでその息の根を止めてしまいます。神さまのみこころに反していることに気づかされたら、たとえそれが小さな罪であってもすぐ神さまに告白し、イエスさまの十字架と復活によって赦されていることを確認して正しい生き方に戻りたいですね。

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