ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年10月2日）

クリスチャンは、人生の中で起こる様々な問題のことを「試練」と呼びます。それは問題が私たちの信仰や決心の度合いを試し、それを練り鍛えるものだからです。

たとえば「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています」（ローマ8:28）という聖書の言葉を聞いて、「信じます」と告白したとします。すると、さまざまな問題がいっぺんにやってきて、「本当にこの苦しみが将来すべて益に変えられると、今でも思ってるの？」という問いが浮かんでくるでしょう。

あるいは、「何事でも神のみこころにしたがって願うなら、神は聞いてくださるということ、これこそ神に対して私たちが抱いている確信です」（第１ヨハネ5:14）という御言葉を読んで、「アーメン！」（その通り！）と宣言したとします。ところが、祈っても祈っても願いがかなえられず、それどころかどんどん状況が悪化していきます。すると、「神がお前みたいな俗物の祈りなんか聞いてくれるもんか」という声が心に響いてくるでしょう。

それでも「信じます！」と、信じる方を選び続けていく。それによって私たちの信仰が本物だということが証明され、そればかりかますます信仰が強められていきます。

苦しみに遭ったら、これは私を練り鍛え試すための試練だと捉え直してみましょう。