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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

元の木阿弥

(2022年11月6日)

「元の木阿弥」とは、いったん状態が良くなったのに、再び元の良くない状態に戻ることを言います。語源は諸説あるようですが、その一つを紹介します。

戦国時代の大名である筒井順昭が28歳という若さで病死したとき、嫡男である順慶はまだ1歳4カ月。これが他国に知られればつけ込まれるに違いありません。そこで順昭は死の直前、しばらく自分の死を内外に伏せるよう命じました。そして、順昭と姿や声がよく似ていた木阿弥という町民を替え玉にし、見舞い客が来ると木阿弥を寝所に寝かせて応対させることにしたのです。

1年後、叔父が順慶の後見人となるなど新しい政治体制が整うと、筒井家は順昭の死と代替わりを公表。それまで殿さま扱いされていた木阿弥は、元の町民の生活に戻ったのでした。おしまい。

私たちがイエスさまの十字架と復活を信じたとき、神さまの子どもという身分をいただきました。全知全能の神さまの子どもとして愛され、守られ、導かれ、祝福されるのです。それがいかにとんでもない身分なのかが分かります。

しかも、木阿弥さんと違い、その身分が剥奪されることは決してありません。良かった良かった。

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