ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年11月13日）

ノートルダム清心学園の第4代理事長をお務めになり、2016年以降天国で休息中の渡辺和子先生は、生前の講演の中で「かつて自分は"くれない族"になっていた」とおっしゃいました。理事長として激務をこなしているのに、「誰も挨拶してくれない、感謝してくれない、分かってくれない、ねぎらってくれない、慰めてくれない、何もしてくれない！」と、不平不満が溜まりに溜まって、ついにはうつ病を発症してしまったとのこと。

しかし、あるときから自分が求めていることを他の人に対して積極的に行なうようになりました。教員や学生たちに自分の方から挨拶したり、感謝したり、ねぎらったりしたのです。すると、次第に自分自身の不平不満からも解放されていったとか。

イエスさまはおっしゃいました。「受けるよりも与えるほうが幸いである」（使徒20:35）。他の人に「してくれない」不満を感じたら、積極的に自分が回りの人に対してそれを行動してみましょう。