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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

息子が服を着た

(2022年11月20日)

本人の許可を得てお話しします。以前カウンセリングを担当した女性から、あるとき電話が入りました。泣いていらっしゃいます。それは喜びの涙でした。この方は晴れ晴れとした声でおっしゃいました。「息子が服を着たんです!」

実は息子さんは強迫神経症という心の病を患っておられました。この病気の人は、何かが気になるとすっかりそれに心を奪われてしまって、精神的に疲弊したり日常生活に支障が出てしまったりします。息子さんが気になるのはばい菌でした。

私たちの身の回りのものにはもれなくばい菌がくっついていますが、それが気になって、消毒したくてたまらなくなるのです。そのうちに布団やカーペットも使えなくなり、挙げ句に服を着ることさえできなくなってしまいました。

しかし、お母さんがカウンセリングを受けたり、地元の教会に通ったりしてエネルギーを受け取るようになると、それが間接的に息子さんにも注がれるようになったのでしょう。息子さんはカウンセリングを受けたり教会に通ったりしていないのに次第に元気を取り戻し、その日久しぶりに服を着たというのです。

一体どれだけの人が、成人した子どもが毎朝服を着ることに感動し、喜ぶでしょうか。しかし、当たり前のように見えても実は当たり前のことではありません。イエスさまが愛に基づいて配慮してくださっているからこそ、そのことが当たり前のように実現しているのです。

聖書は「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい」(第1テサロニケ5:16-18)と教えています。これまで当たり前だと思っていたことに、改めて意識を向けてみましょう。そして、それらがイエスさまの愛に基づく特別な祝福なのだと認めて、感謝をささげましょう。 そうすることで、実際に皆さんの人生に感動や喜びが満ちあふれます。

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