ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年12月4日）

中通りコミュニティ・チャーチの礼拝式ではやっていませんが、教会によっては礼拝献金の際などに、信徒の方が当番制で祈りを担当なさるようです。そんな教会に所属する方たちから時々メールをいただきます。「自分は祈りが下手なので、当番が近づくと緊張してしまう」のだそう。なるほど、私もクリスチャンになりたての頃は人前で祈るのにひどく緊張しましたから、その気持ちがよく分かります。

最近、俳人の夏井いつきさんのYouTubeチャンネルを視聴しています。その中で、視聴者からの「俳句にはセンスが必要？」という質問が取り上げられました。ご子息の家藤正人さんと「ここで言うセンスとは、語彙とか教養とか感受性が合わさったものかもしれない」と一応定義した後、夏井さん「センスは筋肉だ。筋トレを続ければ筋肉が付くように、やめずに続けていれば、センスなんて自然と身につく」とおっしゃいました。

祈りも筋肉と同じかもしれません。祈っていればだんだん上手になります。しかも、最初のうちは上手に祈ろうなんて考えなくてかまいません。小さな子どもが親に話しかけるとき、上手に話そうなんて気にせず、自分が伝えたいことに集中して一生懸命言葉にしようとしますね。天のお父さまである神さまは、あなたの言葉がつたなくても、何を伝えようとしているか完全に理解してくださいます。だから、安心して祈り続けてください。