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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

社会的手抜き

(2022年12月18日)

綱引きの実験がおこわなわれました。プレイヤーには、綱を引く際にどれだけ力を出したかを測定する器械が装着されます。最初は1人対1人、続けて5人対5人、10人対10人というふうに、プレイヤーの数を増やしていきます。

その結果、参加する人数が増えれば増えるほど、1人あたりの力が減少することが判明しました。これは、人数が増えることによって「自分1人くらい手を抜いても問題ないだろう」という心理が働いたからだと考えられます。このような傾向を「社会的手抜き」と呼びます。

よく都会の人は冷たいなどと言われますが、個人的に接した経験では決してそんなことはありません。ただ、都会は人が多いため、困っている人がいても「誰かが助けるだろう」と思ってしまいやすいだけなのでしょう。

家庭の中で、地域の中で、あるいは教会の中で、意識していないと社会的手抜きが起こってしまい、必要としている人に助けの手が差し伸べられない事態が起こってしまいます。愛の主体は他の誰かではなく、私です。そして、あなたです。

「日が傾き始めたので、十二人はみもとに来て言った。『群衆を解散させてください。そうすれば、彼らは周りの村や里に行き、宿をとり、何か食べることができるでしょう。私たちは、このような寂しいところにいるのですから』。すると、イエスは彼らに言われた。『あなたがたが、あの人たちに食べる物をあげなさい』」(ルカ9:12-13)。

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