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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

クリスマス・シュトレン

(2022年12月25日)

クリスマス前のアドベントの時期に食べるものに、シュトレンがあります。表面に粉砂糖がたっぷりまぶしてある、ドライフルーツやナッツの入ったドイツのケーキですね。
クリスマスシーズンにどうしてシュトレンを食べるのか、教会員の方に教わりました。あの形が、生まれたばかりのイエスさまを象徴しているとのことです。外側の粉砂糖が、イエスさまをくるんだ産着に見えるからだとか。

イエスさまが誕生した馬小屋は、私たちが想像するような「小屋」ではなく、町の外にある横穴式の洞窟でした。天候不順の際などに、羊飼いたちが家畜を避難させるために使っていたものです。そんな馬小屋用の洞窟には、遺体をまくための布がストックしてある場合があります。人が亡くなって遺体が墓地に運ばれる際、途中で洞窟に立ち寄り、遺体に没薬(防腐剤)を塗ってを布でまいたのです。

イエスさまがくるまれた産着は、そんな遺体用の布でした。そして、十字架にかかって亡くなったときも、イエスさまの遺体には布がまかれました。イエスさまは、全人類の罪の罰を身代わりに受けて死ぬためにこの地上に来られた……そのことを象徴するかのようなエピソードですね。

イエスさまは、ご自分の命をささげても惜しくないと思われるほどに、あなたのことを愛し大切に思っておられます。そのことを思い起こすクリスマスとしましょう。

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