あのことがあったから

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(2006.7.16)

「生き方上手」をお書きになった日野原重明先生は、医学生時代に結核にかかられました。そして、約8ヶ月の休学を余儀なくされました。

これで同級生とは1年の差がついてしまいます。一瞬、もう自分の人生はおしまいだと思ったそうです。しかし、お父さまが牧師であり、小さいときから「すべてのことを働かせて益とする」とおっしゃる聖書の神さまを信じていた日野原先生は、むしろ与えられた休息の時を、趣味のピアノを楽しむ機会としました。

今、当時を振り返り、日野原先生は、結核にかかったことを感謝しておられます。あの時に音楽を充分楽しんだことが、音楽療法というものに注目し、これを本格的に日本に紹介するきっかけとなりました。

また、あの時患者の立場を経験したことで、医者として患者さんと向き合うとき、共感的でぬくもりに満ちた対応が大切だと学ぶことができたとおっしゃいます。

これさえなければ、あんなことさえなかったならと、時に私たちは思います。しかし、神さまの御手の中で、「あのようなことがあったからこそ」と言える、そんな人生があなたには用意されています。

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