今日の夕食への招待状

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(2017.4.16)

昔、ノルウェーの王さまが、お忍びで町に降りていきました。すると、ボロボロの格好をしたヨハンという男が近づいてきて、「もう何日も食べていないのです。どうかお恵みを」と言いました。哀れに思った王さまは、カードを取り出すと、そこにメッセージと自分のサインを書き込み、ヨハンに手渡しました。そこにはこう書かれていました。「このカードを持っている者を、今日の夕食に招待する」。

目の前の紳士が王さまだと知って、ヨハンはとても驚きましたが、同時に自分にとんでもない幸運が舞い込んできたことを喜びました。夕食の時間になると、さっそくヨハンは王宮に出かけていきました。ところが、門番が彼を見とがめます。「こらこら、そんな汚いなりで王宮に入るつもりか。あっちへ行け」。

そこで、ヨハンは王さまからもらったカードを取り出し、門番に見せました。すると、「おお、これは確かに王さまのサインだ。失礼した。通ってよろしい」。ヨハンは無事に王宮に入り、今まで味わったことのない豪華な食事にありつきました。

次の日の夕食時、、ヨハンはまた王宮にやってきました。門番は言いました。「昨日は王さまの招待状を持っていたから通したが、今日は通すわけにはいかないよ」。ところが、ヨハンは門番にカードを見せながらこう言いました。「ほら、ここに『今日の』と書いてありますね。だから、『今日』私は夕食をいただきに来たのです」。門番は「確かにあんたの言う通りだな」と苦笑いしながら、ヨハンを通してくれました。こうして、ヨハンは毎日王宮の夕食にありつくことができたとさ。

さて、神の国の王であるイエスさまから、私たちはどんな恵み、どんな特権を与えられているでしょうか。ヨハンのように、遠慮なく、むしろ図々しいほどに堂々と、その権利を行使したいですね。

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