突破されたレンガの壁

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(2017.6.18)

今はもうそういう競技はなくなりましたが、以前は1マイル走という陸上競技があったそうです。1マイルは1609メートルです。

1923年、フィンランドのパーヴォ・ヌルミ選手が、1マイル4分10秒3という世界新記録をマークしました。当時、この記録を破ることはもう不可能だと評されました。そして、1マイル4分は「レンガの壁」と呼ばれ、「それを下回ることは人間の身体能力を超えることだから、誰であっても不可能だ」と言われるようになりました。事実、その後長い間4分の壁どころか、ヌルミ選手の記録を破る選手さえ現れませんでした。

ところが、31年後の1954年、英国オックスフォード大学のロジャー・バニスター医学生が、トレーニングに科学的手法を持ち込み、自ら3分59秒4という大記録を打ち立てました。すると、そのわずか46日後には、オーストラリアのジョン・ランディ選手が、3分58秒0という記録を出してしまいます。その後、1年のうちに37人が4分を切り、さらにその翌年にはなんと300人以上が4分を切りました。

この話は、人間がいかに固定観念や思い込みに縛られやすいかを表すエピソードとしてよく用いられます。

あるとき、イエスさまはこうおっしゃいました。「できるものなら、と言うのか。信じる者には、どんなことでもできるのです」(マタイ9:23)。イエスさまの力や知恵をなめてはいけませんね。そして、イエスさまが私たちに与えてくださっている信仰の力も。

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