貢献感

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(2017.7.30)

Aさんは、若くしてお父さんを亡くしました。お父さんは大変な資産家で、会社も経営していましたが、二十歳そこそこでそのすべてを受け継ぐことになりました。山をいくつも持っているので、毎年木を材木として売るだけで、全く働かなくても、十分な収入を得ることができます。会社の方も、誠実で勤勉な役員さんや従業員さんたちが支えていてくれますので、オーナーであるAさんが経営のことを心配する必要がありません。

何と幸せな人生だろうかと思われますか? しかし、Aさんはアルコール依存症になってしまったのです。それは、「貢献感」を無くしてしまったからです。

貢献感とは、自分は人のお役に立っているという感覚のことです。貢献感は、「自分はここにいていい」という存在感を生み出します。Aさんは、それを全く失ってしまいました。「自分なんかいなくても同じだ」という思いを持ってしまったのです。ただ酔っぱらっているときだけ、その虚しさを忘れることができるというわけです。

聖書は、「愛しなさい」と命じています。それは、面倒くさいことをさせて、私たちを縛り、私たちを苦しめるための命令ではなく、私たちに喜びをもたらすための命令です。

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