地吹雪

トップページショートエッセイ集2017年 > このページ

(2017.11.19)

今日から日本列島は強烈な寒波に見舞われるとか。いよいよこちらでも雪が降るでしょうか。雪と言えば、先日、知人たちと東北の雪の話題で盛り上がりました。特に皆が熱く語ったのは、それぞれの地吹雪体験談です。地吹雪とは、地上に降り積もった雪が強い風に巻き上げられる状態です。

私は福島県に住んでいますが、15年ほど前はお隣の山形県に通って仕事をしていました。福島と山形の間には、栗子峠と呼ばれる峠がありますが、冬になると地吹雪に巻き込まれ、まるっきり前が見えなくなることがあります。前どころか、横も後ろも真っ白で、自分がどっちを向いて走っているのか、全く分かりません。こんな時には、前の車のテールランプが頼りとなります。かすかに赤く光る二つの光を目当てに、のろのろと車を前に進めるのです。

私たちの人生も、地吹雪に巻き込まれたように、どちらに進んでいるのか、全くわけが分からなくなるときがありますね。イエスさまは、私たちの人生の導き手だと言われるのに、いったい何をしているんだと言いたくなるときがあるかもしれません。しかし、よく考えてみると、地吹雪の中のテールランプのように、ほんの一歩先だけが、ぼんやりと見えるということに気づかれるでしょう。

混乱してくると、自分には何もできないと、無力感にとらわれがちですが、実はできることは私たちに残されています。そして、祈りながらその一歩を踏み出すと、またその一歩先が見えてきます。こうしてイエスさまの導きを信じ、一歩一歩進んでいると、やがて地吹雪のエリアを抜けることができるのです。

Copyright(c) 2017 Nakadoori Community Church All Rights Reserved.