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礼拝メッセージ:中通りコミュニティ・チャーチ

失敗は飛躍のチャンス

マタイによる福音書17章14節〜20節

(2018年3月18日)

参考資料

15節の「てんかん」は、体が引きつけを起こしたり、意識障害が起こったりする病気ですが、ここでは悪霊の影響によって引き起こされています(もちろん、すべてのてんかん症状が悪霊によって引き起こされるわけではありません)。

18節の「悪霊」は、神さまに逆らう邪悪な霊的存在。サタン(悪魔)はその首領です。創世記1章1節と2節の間の時期に、天使長の一人だったサタンが神さまに反逆し、それに3分の1の天使が追従して堕落したのが悪霊だと考えられます。

20節の「この山」とは、イエスさまが変貌なさったヘルモン山。ガリラヤ湖の北方32キロから、さらに32キロに渡ってそびえる連峰。最高点の標高は2814mです。

21節には「ただし、この種のものは、祈りと断食によらなければ出て行きません」と書かれています。ただ、古い時代に書かれた写本はこの節を欠いていますから、平行記事のマルコ9:29を参考にするなどして、あとで書き加えられたものと思われます。

イントロダクション

イエスさまと共に山に登ってイエスさまの変貌を目撃したペテロ、ヤコブ、ヨハネ以外の弟子たちは、悪霊につかれた子どもをいやすことができませんでした。そして、「不信仰な曲がった時代だ」とイエスさまを嘆かせてしまいます。弟子たちは落ち込んだでしょうし、恥ずかしかったことでしょう。

しかし、失敗は当時の弟子たちにとって、そして現代の弟子である私たちにとって、大切なレッスンを学ぶチャンスのときです。どんなチャンスでしょうか。

1.使命と能力を思い出すチャンス

使命と能力

マタイ10章で、イエスさまは十二弟子をイスラエルの各地に派遣なさいました。そのとき、彼らにこうおっしゃっています。「行って、『天の御国が近づいた』と宣べ伝えなさい。病人を癒やし、死人を生き返らせ、ツァラアトに冒された者をきよめ、悪霊どもを追い出しなさい。あなたがたはただで受けたのですから、ただで与えなさい」(マタイ10:7-8)。

病気をいやしたり、悪霊を追い出したりすることは、十二弟子にとって大切な使命だったのです。そして、使命は能力と関係しています。イエスさまは、元々実行不可能なことができなかったからといって、それで責めるようなお方ではありません。

イエスさまは、弟子たちが悪霊を追い出せなかったことを嘆いておられます。それは、弟子たちには使命と共に、その使命を果たすための力が与えられていたからです。実際、弟子たちが二人組になり、イスラエル各地に派遣されたときには、彼らは多くの悪霊を追い出したし、たくさんの病人をいやすことができました。

失敗と使命・能力

悪魔は、私たちクリスチャンを誘惑したり、邪魔をしたりして失敗させようとします。そして、その攻撃は、私たちがクリスチャンとしての使命や能力と密接に関係しています。失敗によってクリスチャンとしての使命を果たせないようにして、それによって神さまの働きに傷をつけることが、悪魔の狙いだからです。

悪魔は、私がオリンピックで金メダルを取るために、ドーピングするよう誘惑したりは決してしません。というのは、私はアスリートではありませんから、オリンピックに出るような能力もないし、そうすることを神さまに期待されていないからです。

しかし、悪魔は、牧師である私が、お金や性的な事柄でスキャンダルを引き起こしたり、礼拝メッセージの準備に手を抜いたりするように攻撃してきます。それに成功したら、神さまの働きに大きなダメージを与えることができるからです。

悪魔の誘惑や攻撃によって失敗をしてしまったりしたとき、そこで落ち込んで絶望することもできます。しかし、イエスさまの望みは、そこから何かを学んで、やり直すことです。

その何かとは、いったい自分が何者かということです。すなわち、イエスさまによってどんな生き方を期待されているのかということを知ることです。そして、それを実現するための力が、イエスさまによって与えられているということです。

2.神の力を思い出すチャンス

なぜ失敗したのか

自己不信による恐れ
二人組でイスラエル各地を巡っていたとき、弟子たちは確かに悪霊を追い出したり、病気をいやしたりすることができていました。それなのに、今回はなぜか失敗してしまったのでした。それをイエスさまは「信仰が薄いからだ」とおっしゃいました。

「信仰が薄い」という言葉で思い出すのは、ペテロが湖の上を歩いたときのことです(マタイ14:22-33)。そのときのペテロも、最初は水上を歩けていたのに、途中で沈み始め、あとでイエスさまに「信仰が薄い人だなあ」と言われました。

途中までうまくやれていたペテロが沈みかけたのは、風や波を見て怖くなったからです。「ただの人間に過ぎない自分が水の上を歩くなんて、あり得ないことだ。きっと沈んでしまう。沈んでしまったらどうしよう」と。

信仰が全くないわけではありません。必ずできると信じています。しかし、その一方で、どうせ無理だという思いもかなり強く持っているという状態。それが信仰が薄いという状態です。

てんかんをいやそうとした弟子たちも同じだったのかもしれません。「ただの人間に過ぎない自分たちには無理だよ」と、心のどこかで思ってしまったのかもしれませんね。
自己過信による傲慢
あるいは、過去の成功体験によってすっかり慣れてしまって、イエスさまが奇跡を行なう力をくださったという事実や、神さまの力が自分を通して奇跡を引き起こすのだということを忘れてしまったのかもしれません。

そして、その結果、イエスさまや神さまに頼るのではなく、自分の力でいやそう、悪霊を追い出そうとしたのかもしれませんね。

神さまの存在や、神さまの力を信じていないのかと言われれば、信じていると言えます。その意味では確かに信仰はあります。しかし、実際には奇跡を行なわれるのは自分ではなく神さまだということを忘れてしまっています。これもまた、「信仰が薄い」という状態です。

奇跡を行なうのは誰か

「自分なんかには無理だ」という自己不信に基づく恐れにしても、慣れによる自己過信にしても、実は神さまの力が働くということを忘れている点では同じです。

私やあなたが奇跡を行なうのではありません。私やあなたの努力だけで、クリスチャンとしての使命が果たされるわけではありません。イエスさまが私やあなたを通して働いてくださるのです。

失敗してしまったとき、物事がうまくいかないとき、イエスさまに対する信頼を忘れていなかったかを振り返ってみましょう。そして、思い当たったら、「もう一度イエスさまに信頼します」と祈りましょう。

3.飛躍のチャンス

チャンスを与え続ける神

イエスさまは、弟子たちや群衆の不信仰を嘆かれました。そして、私たちが、本来の使命や与えられている力を忘れたり、神さまの助けを忘れたりしてしまうとき、その不信仰を嘆かれるでしょう。

しかし、それは「さじを投げる」ということではありません。イエスさまは、決して私たちをあきらめません。私たちをなんとしても祝福したいと願っておられるし、私たちを通してこの地上にすばらしいことを起こしたいと願っておられます。

ですから、失敗しても、イエスさまはやり直しをさせてくださいます。

失敗して飛躍した弟子たち

イエスさまは、やり直しを許可なさるどころか、失敗を通して、さらに人としてクリスチャンとして人生を飛躍させてくださいます。

ペテロは、湖の上で沈みかけただけではありません。イエスさまのことを3度も知らないと言ってしまいました。しかし、そこから立ち直って、強力な教会のリーダーに成長しました。彼は、自分が失敗し、赦されてやり直すチャンスを与えられる経験をしたため、他の人に対して寛容に接することができたし、相手の成長を信じて励ましながら待つことができるようになったのです。

パウロは、神さまのためと思って、キリストの教会を迫害するという失敗を犯しました。しかし、神さまは彼を滅ぼさず、神のしもべとして再出発することを許されました。そして、パウロは救いは行ないによるのではなく、神さまの一方的な恵みと、それを信じて受け取る私たちの信仰によるのだということを、たくさんの人々に伝える大伝道者となりました。

ヨハネは、信じない人たちを天から火を降して滅ぼそうかというほど怒りっぽい人でした。しかし、イエスさまにその間違いを指摘され、イエスさまの愛に触れ続けた結果、やがて「愛の使徒」と呼ばれるほど、柔和な生き方をするようになりました。

マルコは、パウロの伝道旅行に同行しましたが、途中でつらくなって引き返してしまいました。しかし、パウロによる叱責と、バルナバによる地道な指導によって、ペテロやパウロを助ける働き手となりました。

あなたも飛躍する

あなたは失敗なさいましたか? あなたは、その失敗を失敗のまま終わらせることも、さらなる成長・飛躍のための良いきっかけにすることもできます。あなたはどうなさいますか?

この話をお読みください

まとめ

失敗したときは、自分の使命を再確認し、イエスさまが力をくださることを信じて、再びやり直しましょう。

あなた自身への適用ガイド

  • 人間としてクリスチャンとして、「失敗した」と思う経験を、最近しましたか?
  • その失敗は、神さまがあなたに与えてくださった使命や能力を、どのように再確認させてくれますか?
  • その失敗は、神さまの介入や助けを忘れた結果かもしれませんが、何か思い当たることがありますか?
  • イエスさまが失敗したあなたに再出発を望んでおられるとしたら、あなたはさしあたって何をしますか?
  • 失敗を通して、以前よりも成長したり飛躍したりした経験がありますか?
  • 今日の聖書の箇所を読んで、どんなことを決断しましたか?

連絡先

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TEL 090-6689-6452
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