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礼拝メッセージ:中通りコミュニティ・チャーチ

主がお入り用なのです

マタイによる福音書21章1節〜11節

(2018年5月6日)

参考資料

1節の「オリーブ山」は、エルサレムの東にある山です。ベテパゲ村は、オリーブ山を挟んでエルサレムのちょうど反対側にありました(エルサレムから1キロほど東)。その南東には、マルタ・マリア・ラザロ兄弟がいるベタニヤ村があります(エルサレムから3キロほど)。

5節の「シオン」はエルサレムの中にある丘で、ダビデ王の墓もここにあります。転じて、エルサレム全体を指す言葉となりました。

5節の預言は、ゼカリヤ9:9の引用です。「娘シオンよ、大いに喜べ。娘エルサレムよ、喜び叫べ。見よ、あなたの王があなたのところに来る。義なる者で、勝利を得、柔和な者で、ろばに乗って。雌ろばの子である、ろばに乗って」。

9節の叫び声は、詩篇118:25-26から来ています。「【主】よどうか救ってください。ああ【主】よどうか栄えさせてください。祝福あれ【主】の御名によって来られる方に。私たちは【主】の家からあなたがたを祝福する」。「ダビデの子」とは救い主のこと。救い主はダビデの子孫の中から生まれるという預言があるからです(第2サムエル7:14-16)。「ホサナ」とは、「今、私たちをお救いください」という意味です。当時のユダヤ人は、もし救い主が現れたら、詩篇118篇の言葉を叫んでお迎えするようにと教えられていました。

イントロダクション

イエスさまは、救いを完成するためにエルサレムに入ろうとしておられました。そのためにろばの子が乗り物として用いられました。私たちがろばの子に学ぶべきことは何でしょうか。

1.用いられたろばの子

エルサレム入城

イエスさま一行は、エルサレムを目指しておられました。そして、ベテパゲ村に近づくと、弟子たちに命じてろばの子を連れてくるように命じました。普通、勝手にろばの子を連れていこうとしたら、泥棒扱いされて大騒ぎになるところですが、不思議なことに、持ち主はすんなりとろばの子を弟子たちに渡してくれました。おそらく、ゼカリヤの預言によって、救い主はろばの子に乗ってやってくるということを理解していたからでしょう。

こうして、イエスさまはろばの子に乗ってエルサレムに入られました。これは、旧約聖書が登場を約束してきた救い主(ヘブル語でメシア、ギリシャ語でキリスト)だということを宣言しているのと同じです。

イスラエルの人たちは、神の国の王となられる救い主の登場を、長らく待ち焦がれていました。特にこの時代は、ローマ帝国に占領されている状態ですから、ダビデ王がペリシテ人を追い払ったように、救い主がローマ軍を追い出して、もう一度イスラエルに黄金時代をもたらしてくれることを、心から待ち望んでいたのです。

そこで、人々は熱狂してイエスさまを迎えました。弟子たちは、イエスさまが座るろばの子の背中に上着を掛け、群衆も上着や木の枝を道に敷いたりしました。これは王を迎える態度です(第2列王9:13参照)。そして、救い主が登場したら唱えるようにと教えられてきた、詩篇118篇の言葉を叫んで、イエスさまをほめたたえました。

ろばの子

ところで、王として都に入るのなら、もうちょっとマシな乗り物がなかったでしょうか。馬とか、戦車とか、輿とか。この話をお読みください

軍馬に乗っている人はりりしく見えますが、ろばの子どもに乗ったら、むしろどことなく滑稽に見えます。イエスさまが、軍馬ではなくろばの子に乗ってエルサレムに入ったのは、イエスさまは軍事力、すなわち恐怖によって人を支配する覇王ではなく、愛によって支配する平和の王だからです。

イエスさまがエルサレムにいらっしゃったのは、ローマ帝国に対して独立戦争を起こすためではありません。十字架にかかって死に、私たちの罪の罰を身代わりに追うためです。そのおかげで、私たちはそのままの姿で罪を赦され、神さまの子どもとして、永遠の祝福をいただくことができるようになりました。

ですから、ろばの子は、いてもいなくてもどうでもいい存在ではありませんでした。イエスさまがどういうお方かを人々に教え、救いのご計画を実現するために、どうしても必要な存在だったのです。

では、ここから私たちは何を学ぶことができるでしょうか。

2.イエスの手伝いをしよう

今のあなたができることをしよう

ろばの子は、ろばの子として用いられました。大人のろばなら、子どものろばではできないこともできるでしょう。だからといって、この子ろばは大人になるまで待つ必要がありませんでした。ましてや、馬や牛になる必要もありません。むしろ、イエスさまのご性質とご計画を表現するのには、子ろばでなければならなかったのです。

あなたも私も、今そのままの姿で、平和の王であるイエスさまのお手伝いをすることができます。

文章を書くのが得意な人は、文章でイエスさまのことを伝えることができます。音楽が得意な人は、音楽で伝えることができます。スポーツな得意な人は、スポーツを通してイエスさまのことを伝えられます。しかし、一見短所に見えるもの、あるいは不幸だとしか思えないような経験も、イエスさまのために使おうと決心するならば、素晴らしい持ち味となります。

たとえば

内向的な人
ある人は、非常に内向的な性格でした。だから、とても伝道の働きなんかできないと思いました。

しかし、祈りの中で教えられたことは、一見短所だと思えたこの性格は、心の内面をじっくり見つめることができるという長所なのだということです。そして、こういう自分だからこそ、一人の人の話をじっくりと聴き、その心の痛みを感じ取ることができることに気づきます。

この人に話を聴いてもらった人は、いつの間にか心の痛みを取り除かれ、その人と共に礼拝に出席するようになります。そして、しゃべるのが得意な人を紹介され、イエスさまの話を聞いて救われていくのです。

この方は未だに内向的ですが、イエスさまと共に働いています。
優柔不断な人
ある人は、優柔不断な自分が大嫌いでした。優柔不断な人は、どんなに素晴らしい計画が示されても、物事の否定的な麺がすぐに見えてしまうため、なかなか一歩を踏め出せないのです。

しかし、祈りの中で教えられたことは、これは素晴らしい長所でもあるということです。物事を様々な側面から慎重に見つめる能力があるということですから。そこでこの人は、その能力を、否定的な部分を見つけるために用いる代わりに、肯定的な部分を見つけるために使おうと決心なさいました。

教会の中でも外でも、この人は人や物事の素晴らしいところを探し、それを人に伝えるようになりました。多くの人がこの人を通して励ましを受け、自分もあなたのように前向きになりたいと、教会に通うようになった知人もいます。

この方は未だに優柔不断な性格ですが、イエスさまと共に働いています。
覚醒剤で子どもを亡くした人
ある人は、子どもを覚醒剤の中毒で亡くしました。イエスさまがその悲しみをいやしてくださったとき、家族の問題で悩み悲しんでいる親たちに、イエスさまの慰めを伝える仕事がしたいと思うようになりました。子どもを失った過去は変えられませんが、今この方はイエスさまと共に働いています。
Hさん
先日久しぶりに里帰りしてくれたHさんは、精神的な課題を抱える家族をずっと支えてこられました。そして、ご自分もうつ病を経験なさいました。その苦しみの中でイエスさまにすがりつき、いやしを経験なさいました。

10年前、私が「うつ病の家族への対応マニュアル」という電子書籍を出版した際、イラストが上手なHさんに挿絵を描いてくれるよう依頼しました。その時はまだうつ病まっただ中のHさんでしたが、その挿絵は患者さんを支えている家族や恋人、友人たちを慰め、励ましました。それは、Hさんがうつ病の苦しみや、患者さんを支える家族の苦しみをよく知っているからです。今も、Hさんはイエスさまと共に働いています。

私たちもお手伝いをしよう

私たちもろばの子のように、平和の王であるイエスさまのお働きをお手伝いしましょう。今のあなたにもできることがあります。いや、今のあなたでなければなりません。それを信じますか?

短所は長所の裏返しです。失敗は成功の母です。不幸な過去は祝福された未来の種です。あなたはどんな長所や能力や資格や経験を持っていますか? 逆にどんな短所を抱え、どんな痛みや失敗を経験してきましたか? それらをどんなふうに用いて、イエスさまの素晴らしい働きのお手伝いができますか?

あなたには、何もできないとおっしゃいますか? いいえ。あなたクリスチャンなら、少なくとも祈ることができるはずです。公の場で声を出して祈ることは難しくても、一人で神さまに向かってお話しすることはできます。あなたの周りに、イエスさまの救い、イエスさまのいやし、イエスさまの慰め、イエスさまの励ましを必要としている人がいるはずです。その方々のために祈るところから始めていきましょう。

そして、その人たちのために何ができるか、祈りながら考えましょう。

まとめ

どうして私たちはろばの子としてイエスさまと共に働くのでしょうか。それは、イエスさまがそれを望んでおられるからです。イエスさまは、あの小さなろばの子のことを知っていました。そして、その子に手伝って欲しいと思われました。

「主がご入り用なのです」。そう言われたろばの子の持ち主は、すぐさまろばをイエスさまに提供しました。「あなたも、私と一緒に働かないか?」 今、イエスさまはあなたにも声をかけておられます。あなたのために命さえ投げ出してくださった柔和な王が、あなたと共に働きたいと願っておられます。

ですから、あなたもすぐに「はい」と答えて、あなた自身をイエスさまに献げて用いていただきましょう。長所も短所も、プラスの経験もマイナスに見える経験も、一切合切用いていただきましょう。

あなた自身への適用ガイド

  • 最近、イエスさまのことをどのように他の人に伝えましたか?
  • あなたが自分の欠点だと思うことは何ですか? そしてそれはあなたのどんな長所につながっていますか(例:優柔不断=慎重で思慮深い)?
  • あなたの周りにイエスさまを必要としている人がたくさんいるはずですが、特にあなたの心に思い浮かぶのは誰ですか?
  • その人のために、そして平和の王のために、今のあなたに何ができそうですか?
  • 今日の聖書の箇所を読んで、どんなことを決断しましたか?

連絡先

〒962-0001
福島県須賀川市森宿辰根沢74-5

TEL 090-6689-6452
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