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礼拝メッセージ:中通りコミュニティ・チャーチ

イエスの証人となる

使徒の働き1章1節〜12節

(2018年7月29日)

参考資料

1節の「前の書」とは、ルカの福音書のことです。ルカの福音書と使徒の働き(使徒行伝)は、医者であるルカが書きました。

2節の「使徒たち」は、13節に挙げられている「ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子ヤコブと熱心党員シモンとヤコブの子ユダ」の11人です。イスカリオテのユダが自殺したため、新しくマッティアが使徒として選ばれました(26節)。

5節の「ヨハネ」は、イエスさまの少し先に活動を開始した預言者、バプテスマのヨハネのこと「バプテスマ」は、入信の儀式である洗礼のこと。ヨハネは、ヨルダン川で、悔い改めを意味するバプテスマを人々に施していました。

イントロダクション

イエスさまは、これから大事業に乗り出す弟子たちに、最後の心得をお語りになりました。それは、私たちが、その人生に豊かな実を結ぶためにも、大きな意味を持っている教えです。

1.最後の教え

国の再興

3節を見ると、復活から昇天までの40日間に、イエスさまが弟子たちに教えた主な内容は「神の国のこと」でした(3節)。これまでも何度も触れてきましたが、神の国(マタイの福音書では、「天の御国」とか「御国」とか呼ばれています。別名「千年王国」)とは、旧約時代の預言者たちが実現を預言してきた、理想的な王国のことです。

預言によれば、救い主(メシヤ、キリスト)がやってくると、全世界の地形が変わり、イスラエルには世界一高い山が出現します。その山に新しい神殿が建てられ、ユダヤ人だけではなく世界中から信者が集まって神さまを礼拝します。王であるイエスさまは、その山の麓に造られた新しいエルサレムから世界を統治なさいます。その新しい世界では、エデンの園のように自然が回復し、人や獣が傷つけ合うことなく暮らせま。そして、イエスさまを信じて従っている人たちは、もはや死ぬことがありません(神の国については、こちらの記事もご覧ください)。

イスラエルの国は、これまで様々な苦難を味わってきました。何度も国が滅び、そのたびに復活してきました。イエスさまの時代も、ローマ帝国に支配され、独立を失っている状態です。しかし、神の国が実現したならば、世界の中心はイスラエルです。もはや、敵によって蹂躙される心配がありません。

ですから、神の国について教えを数十日間集中して学んだ弟子たちは期待しました。今こそ救い主であるイエスさまが神の国の王として立ち上がり、ローマ軍を追い出して、イスラエルに独立をもたらしてくださると。ですから、「主よ。イスラエルのために国を再興してくださるのは、この時なのですか」(6節)と尋ねました。

関与しなくていい

それに対し、イエスさまはお答えになりました。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません」(7節)。これは、「あなた方はその問題に関与すべきではない」という意味です。

神の国がいつ実現するか、別の言い方をすれば、この世の終わりはいつやってくるかという問題に、私たち信者が関わってはならない理由が3つあります。
父なる神がお決めになるから
1つめの理由は、7節の後半でおっしゃっていることです。「それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです」。時期については、父なる神さまだけがお決めになる権利を持っておられるのだから、私たち人間の信者が口出しすべき問題ではないということです。

別の箇所でも、イエスさまは同様のことをおっしゃっています。救い主イエスさまがもう一度地上に戻ってこられ、神の国が実現する前に、地上に生きているクリスチャンと、死んで復活したクリスチャンとが、栄光の体に変えられて天に引き上げられる「携挙」が起こります。それがいつ起こるかに関して、イエスさまはおっしゃいました。「ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます」(マタイ24:36)。

それなのに、何年後に世の終わりが来るなどと、まことしやかに預言する人たちがいます。私たちは、たとえどんなに立派な牧師が語ったことだとしても、決してそのような預言に惑わされてはいけませんね。
心配する必要がないから
2つめの理由は、神の国の実現について、心配する必要がないからです。

以前、聖書の「〜するな」という禁止命令は、「もう〜しなくてよい」という解放のニュアンスで理解するといいと申し上げました。たとえば、「偶像礼拝をするな」という命令の背後には、「あなたがたは、もう存在もしない偽りの神々に頼らなくてよい。なぜなら、本当に生きておられる全知全能のまことの神が、あなたを守り、支え、導くのだから」という理由があります。

今回の箇所も同じです。父なる神さまは、神の国実現に関して最も良いタイミングを知っておられます。そして、その計画に基づいて、今も着々と準備を進めておられます。ですから、必ず神の国を実現させ、私たち信者をその素晴らしい世界に招き入れてくださいます。
一点集中すべきだから
3つめの理由は、私たちキリストの弟子には、神の国がいつ実現するかを心配することよりも、優先すべきことがあるということです。

先日、携帯に不在着信記録が残されていました。ネットで番号を検索してみると、別の県にある警備会社の電話番号です。いったい、私に何の用でしょう。実は20年近く前、私は警備員をやっていたことがあるのですが、その会社のことは知りません。いぶかっていると、、数日後にまた連絡が入り、保育所で職員研修をやってくれという依頼をいただきました。その警備会社では、2つの保育所を運営しているというのです。

一つの会社が、今までやっていたのとは全然別の業種に手を広げるということは、よく聞く話です。ただし、それは本業の方が順調に業績を伸ばしているときだけです。本業が赤字続きなのに、別の業種に手を広げるようなことをしていると、どちらのビジネスもダメになってしまうでしょう。

勉強でも、漫画を読みながら漢字の書き取りをやっても、なかなか身につかないはずです。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、いろいろなことを気にして、あれもこれもと意識を分散させると、かえってどれも中途半端になってしまいます。余裕ができれば別ですが、最初のうちは一点集中して事に当った方がいいのです。

イエスさまは、弟子たちにご自分の働きを委ねて天にお帰りになる前に、弟子たちの心を、本当になすべきことに一点集中させる必要を感じておられました。そのなすべきこととは、「イエスさまのことを多くの人々に伝えること」です。

8節で、イエスさまはおっしゃいました。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります」。

証人という言葉は法廷用語です。証人として法廷に呼ばれた人は、事件や事故について自分が見たこと、聞いたこと、知っていることをそのまま話します。イエスさまの証人ということは、イエス・キリストが何をなさったか、何を語られたかということを他の人にそのまま話すということです。それこそが、キリストの弟子が一番にしなければならないことです。

特に私たちがイエスさまについて話をすべき内容は、「福音」と呼ばれています。皆さんはすでにご存じの内容ですが、とても重要ですので改めて確認しましょう。「キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと」(第1コリント15:3-4)。

イエスさまは、私たちの罪を赦すために十字架にかかり、死んで葬られたけれど、3日目に復活なさったということですね。これが真実だと信じて認めることによって、私たちは本当に罪を赦され、神さまの子どもとされ、やがて世の終わりに神の国に迎え入れられ、さらに永遠に祝福されます。それを、多くの人々に伝えなさい、それを神の国がいつ実現する課よりも優先させなさいと、イエスさまは私たちにお命じになっています。

聖霊のバプテスマ

さて、イエスさまは、イエスさまの証人として活動するのは、弟子たち自身の力だけではないとおっしゃいました。その力は、聖霊なる神さまから来ます。

8節の前半で、イエスさまはおっしゃいました。「聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます」。そうしたら、弟子たちはイエスさまの証人になる、と。また、5節でも「ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです」と約束なさいました。

バプテスマという言葉は、ギリシャ語で液体に浸すという意味の「バプトー」あるいは「バプティゾー」という言葉から来ています。バプテスマのヨハネが、ヨルダン川で人々を水の中に沈めてバプテスマを授けたように、イエスさまを信じてクリスチャンとなった人は、聖霊なる神さまの中に浸され、包み込まれるのです。

その時、キリストの弟子は聖霊さまから力をいただいて、イエスさまのことを人々に証言できるようになります。実際、使徒2章でそれが起こりました。今回の出来事から10日後の、ペンテコステの祭りの日、聖霊さまが弟子たちひとりひとりの上に下ってこられました。彼らは、様々な国の言葉で神さまがなさった素晴らしい出来事について語り始めます。

使徒たちは、イエスさまが逮捕されたとき、みんな自分も捕まるのが恐ろしくて逃げ出しました。ペテロなど、「あなたはイエスの弟子でしょう」と問い詰められると「そんな奴は知らない」と3度も否定してしまいました。その後も、彼らはユダヤの指導者たちを恐れて、隠れていました。

ところが、聖霊さまに満たされたペテロは、堂々と人々にイエスさまのことを宣べ伝え始めました。他の弟子たちも、様々な迫害をものともせずに、イエスさまの福音を伝えました。

だから、「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい」(4節)と、イエスさまは弟子たちに命じました。父の約束とは、聖霊のバプテスマが与えられるということです。「ですから、あなたがたは悪い者であっても、自分の子どもたちには良いものを与えることを知っています。それならなおのこと、天の父はご自分に求める者たちに聖霊を与えてくださいます」(ルカ11:13)。

では、ここから、現代のキリストの弟子である私たちは、何を学ぶことができるでしょうか。

2.イエスの証人として生きよう

証言する人になろう

イエスさまの弟子が一点集中で意識を向け、やらなければならないこと。それは「イエスさまの証人になる」ということです。

父なる神さまの願いは、人と神さまとの関係の回復です。そして、罪が取り除かれた結果、神さまが堂々と人を祝福することができるようになることです。そのために、父なる神さまは人類救済計画を立ててくださり、それに基づいて、イエスさまが十字架にかかり、私たちの罪の罰を身代わりに受けてくださいました。

私たちは、三位一体の神さまが、できるだけ多くの人を救いたいと願っていらっしゃるということを、いつも心にとめ、チャンスがあればイエスさまのことを証言しましょう。
言葉による証し
では、どのようにイエスさまを証言するのでしょうか。

まずは、言葉によって、です。以下の3つのポイントを整理してみましょう。
  • イエスさまを信じる前、あなたはどんな生き方をしていましたか?
  • 信じたあと、あなたの生き方はどんなふうに変わりましたか?
  • イエスさまは、その変化をどのようにもたらしてくださいましたか?
それをどんな順番でもいいですから、整理し、いつでも話せるように準備しておきましょう。聖書は、「あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでも、いつでも弁明できる用意をしていなさい」(第1ペテロ3:15)と勧めています。

イエスさまが変えてくださった生き方、体験した祝福は一つだけではないはずです。それを何パターンか整理して用意しておくと、相手に合わせて使い分けることができますね。
生活による証し
と同時に、実際に変えられた生活そのものが、力強くイエスさまを証しします。

いくら言葉で「イエスさまを信じて、毎日が感謝でいっぱいです」と言いながら、愚痴ばかりこぼしていたのでは、証しを聞いた人は信じてくれませんよね?

弟子たちの生活は変わりました。愛し合い、きよめられ、多くの奇跡を行ないました。ですから、多くの人々が自分もイエスさまを信じて変えられたいと願い、実際にイエスさまを信じて救われました。

この話を読みましょう

私たちが、言葉においても、生き方においても、力強くイエスさまを証しすることができますように。

聖霊に満たされよう

しかし、その力は聖霊なる神さまが与えてくださるものです。

弟子たちは、聖霊のバプテスマの約束をいただきました。そして、実際に体験できるように「エルサレムで待て」と言われました。これは、私たち現代のクリスチャンも、エルサレムまで出かけていかないと聖霊さまに満たされないという意味ではありません。

イエスさまが復活なさった後、弟子たちに神の国について教えをなさったのは、ガリラヤ地方でした。ところが、最後の最後にオリーブ山という所に移動なさり、そこから天にお帰りになりました。オリーブ山は、エルサレムのすぐ東にある山です。そして、弟子たちが泊まっていた家は、エルサレムの市内にありました(13節)。

「エルサレムで待て」という命令は、どこか特殊なところに行かなければ聖霊さまの助けを体験できないというのではなく、今ここ、すなわちあなたの日常生活の中で与えられるという約束です。

そして、その約束は、今日の私たちにも与えられています。私たちは、自分の努力や才能によって、クリスチャン生活を続けようとしてこなかったでしょうか。クリスチャンとして生きるためには、聖霊の助けが絶対に必要なのです。そして、祈り求めるなら、聖霊さまは必ず証しするための力、勇気や知恵を与えてくださいます。

この話を読みましょう

もしも、今まで、聖霊さまの存在や助けを意識したことがなかったのなら、今、それを意識させていただけるように祈りましょう。これは約束ですから、あなたのものです。

また、かつて聖霊体験をしたことのある方も、それを過去のものにしてはいけません。出エジプト時代のイスラエルが、毎日新しいマナ(天から降ってくる食べ物)を与えられたように、日々新たに力をいただけるよう祈り続けましょう。

あなた自身への適用ガイド

  • 世の終わりがいつ来るかということについて、誰かが預言を語るのを聞いたことがありますか?
  • 二兎を追ってしまって、どれもうまくいかなかったという経験がありますか?
  • 今、あなたが一点集中しなければならないことは何ですか?
  • 先週、どのようにイエスさまを証ししてきましたか? また、今週どのように証しできますか?
  • イエスさまを信じる前とあととで、どのように生き方が変わりましたか?
  • 聖霊のバプテスマについて聞き、どんなことを感じましたか?
  • これまで聖霊の臨在を意識していましたか?
  • 今日の聖書の箇所を読んで、どんなことを決断しましたか?

連絡先

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福島県須賀川市森宿辰根沢74-5

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