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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

転がり落ちたリンゴ

(2026年2月8日)

あるところに、果樹園を営む農夫がいました。特に彼が作るリンゴは絶品で、市場でも非常に人気でした。

その日、いつものように農夫はリンゴを荷馬車に乗せ、市場に運んでいました。すると、途中の石に車輪が乗り上げて馬車が大きく揺れ、リンゴが1個転げ落ちてしまいます。リンゴはコロコロと転がって、木の近くの草むらに入り込むのが見えました。

農夫は荷馬車を停めると、リンゴを拾いに行こうとしましたが、そのまま御者台から降りることなく再び荷馬車を動かし始めました。一緒に乗っていた孫が不思議そうに尋ねます。「おじいちゃん、どうして拾いに行かないの? おじいちゃんのリンゴはおいしくて高く売れるのに、もったいないよ」。

すると、農夫はニコニコしながら答えます。「あそこの木には、りすたちが住んでいるんだよ。そして、草むらには野ウサギたちもいる。わしが一つ損をしたら、あの子たちがごちそうにありつけるじゃろう? そう思ったら、わしはうれしくなったんだよ」。

誰かのために物やお金や時間を費やすことは、損ではなくうれしいこと。そんなふうに考えられたら、私たちの人生はもっともっと幸せに満ちあふれるでしょう。イエスさまもおっしゃいました。「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒の働き20:35)。

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