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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

神さまへの小さな応答

(2026年3月29日)

別の教会の方(Aさんということにしておきましょう)の証しを聞きました。

Aさんはおっしゃいました。「私は、信仰を持っていると言いながら、日々の生活では失敗ばかりです。祈ろうと思っても続かず、聖書も思うように読めません。こんな自分が教会に行ってよいのか分からなくなり、足が遠のいてしまいました」。

ある朝、Aさんは出勤途中に小さな子どもが転んで泣いているのを見かけたそうです。周りの大人は忙しそうに通り過ぎていきましたが、Aさんは少し迷った末に足を止め、「大丈夫?」と声をかけました。子どもは涙をぬぐいながらうなずき、やがて笑顔を見せたそうです。

「ほんの数分の出来事でしたが、なぜか心が少し温かくなりました。そのとき、ふと『神さまはこういうことを喜ばれるのではないか』と思ったのです」。

私たちは、「ちゃんと祈れているか」「聖書を十分に読めているか」「しっかり伝道しているか」「どれだけ献金しているか」というようなことで、自分の信仰を測ろうとします。もちろん、それらは大切なことですが、重荷になってしまうこともあります。

けれども神さまは、私たちの完璧さではなく、日々の小さな応答を見ておられます。困っている人に手を差し伸べること、優しい言葉をかけること、立ち止まる勇気を持つこと……そうした一つひとつの行いの中に、神さまへの小さな応答が表れています。

信仰とは、一直線に進む道ではありません。時に遠回りをし、立ち止まり、迷いながら進むものです。

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