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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

引退前に建てた家

(2026年5月31日)

ある年老いた大工が、引退を決意しました。そして、長年勤めた会社の社長に、「これからは妻と共に、のんびりとした時間を過ごしたい」と申し出ました。社長は、腕の良い職人を失うことを大変残念に思い、最後に1軒だけ家を建ててくれないかと頼みました。

長年世話になった社長の頼みですから、大工はその仕事を引き受けました。しかし、すぐに引退するつもりだったため、すっかり気が抜けていました。そのため、材料も質を十分吟味しないで使い、見えないところは適当に作業します。つまり、かつての彼だったら絶対にしなかったような、雑な仕事で家を完成させてしまったのでした。

やがて家が建ち上がり、社長が視察に訪れます。社長は玄関の真新しい鍵を大工の手に握らせて、満面の笑みでこう言いました。「長年のすばらしい働きに心から感謝するよ。これは私から君への退職祝いだ。今日からこの家が君のものだよ」。

「どうせ誰も見ていないからいいや」「今日は疲れているから適当でいいや」と、とりあえずその日その日をやり過ごしてしまうことがないでしょうか。しかし、私たちが毎日少しずつ建てているのは、他ならぬ「自分自身の人生」という家なのです。

(第1コリント3:11-13)だれも、すでに据えられている土台以外の物を据えることはできないからです。その土台とはイエス・キリストです。だれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、草、藁で家を建てると、それぞれの働きは明らかになります。

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