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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

地下鉄駅での名演奏会

(2026年7月19日)

2007年1月12日の朝、ワシントンD.C.の地下鉄ランファン・プラザ駅に、一人のストリートミュージシャンが現れました。多くの通勤客が行き交うその場所で、ジーンズ姿のこの男性はケースからバイオリンを取り出し、45分間にわたって演奏を披露しました。

実は、この駅での演奏会は、ワシントンポスト紙による実験でした。ストリートミュージシャンは有名なプロのバイオリニスト、ジョシュア・ベル。演奏したのは前の日に行った、1席1万円以上するコンサートとまったく同じ演目。しかも、使われた楽器はあのストラディバリウスです。

ところが、演奏するジョシュア・ベルの前を通った通勤客1097人のうち、彼の前に置かれたバイオリンケースにお金を投げ込んでくれたのは28人。うち、しっかり立ち止まって演奏に耳を傾けたのは7名でした。

そして、この日、彼が手に入れた投げ銭は52ドル17セント(今のレートで8,472円)。そのうちの20ドルは、ジョシュア・ベルだと気づいた1人の女性が置いていったものでした。

この実験は、場所がコンサートホールではなく地下鉄の駅だというだけで、世界トップクラスの演奏も駅の雑音と同じ扱いを受けるということを示しています。

イエスさまを通して与えられた神さまの救いも、この実験と似ているところがあります。救いの他にも、私たちの日常には、神さまからの素晴らしい恵みが、ごく当たり前の姿をして差し出されています。健康な体、隣にいる家族や友だち、聖書の言葉、祈りの時間……。

どれも特別に飾られてはいません。しかし、実は地下鉄駅の名演奏と同じくらい、いえそれ以上に価値のあるものです。

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