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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ
中通りコミュニティ・チャーチ
お菓子をくれなかった家
(2026年11月1日)
ハロウィンの日、子どもたちが思い思いの仮装をして家々を訪ね歩いていました。「トリック・オア・トリート!」 玄関でそう叫ぶと、家の人が笑顔でお菓子を手渡してくれます。しかし、一軒だけお菓子をくれなかった家があったのです。
その家で「トリック・オア・トリート!」と言うと、おばあさんが出てきました。そして、申し訳なさそうに言います。「ごめんなさいね、今年はお菓子を用意していないのよ」。子どもたちはがっかりしましたが、一番年上の男の子が尋ねました。「おばあちゃん、一人で住んでいるの?」
するとおばあさんは答えました。「ええ。つい最近までは、おじいさんと二人で暮らしていたんだけれど、最近天国に行ってしまってね。今は一人なんだよ」。おばあさんは寂しそうに続けます。「去年までは張り切ってお菓子を用意していたんだけれど、今年は何だかそんな気分になれなくて……」。
すると、男の子は少し考えてから、自分のバッグから一番大きなチョコレートを取り出しておばあさんに差し出しました。「おばあちゃん、これあげるよ!」 おばあさんは驚いて言いました。「でも、これはあなたがもらったものでしょう?」「うん。でも、他にもたくさんあるから」
すると、他の子どもたちも「僕も」「私も」と言って、お菓子をおばあさんに差し出しました。おばあさんの手のひらは、色とりどりのお菓子でいっぱいです。おばあさんは、目に涙を浮かべて言いました。「ありがとうね。こんなにうれしいハロウィンは初めてだよ」
帰り道、男の子がつぶやきました。「何だか変だな。お菓子が減ったのに、今日一番うれしいや」 他の子どもたちも笑いながらうなずきました。
私たちは、何かを手に入れたときに幸せになれると考えがちです。お金や物、人からの評価や愛情など、もっと欲しい、もっと受け取りたいと思います。しかし、イエスさまは、それとは違う幸せがあると教えてくださいました。それは、誰かに与える喜びです。
(使徒20:35)このように労苦して、弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを、覚えているべきだということを、私はあらゆることを通してあなたがたに示してきたのです。」
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