ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2007年6月10日）

フランスの心理学者クーエが、こんな言葉を残しています。「想像力と意志が闘うと、必ず想像力の方が勝つ」。

たとえば、あなたが健康のために禁煙を決意したとします。その時、すぱっとやめられる人と、そうでない人がいますね。タバコはドラッグの一種ですから、意志の力とは関係なしに禁断症状が出ます。禁煙のポイントは、それに耐えられるかどうかです。

やめられない人は、禁断症状が出たときに、やめられないような想像をしてしまうんですね。「ああ、ここで一服すれば、どんなにすっきりするだろうか」。意志は想像力には勝てませんから、ついつい一服してしまうのです。

そんなとき、一服してすっきりという想像ではなく、タバコから解放されていい気持ちになっている自分を想像すればどうでしょう。意志と想像力が一致協力して、禁断症状を乗り切ることがしやすくなるでしょう。

禁煙だけでなく、様々な場面で、私たちはもっともっと想像力を上手に活用できないでしょうか。

イエスさまの十字架を信じたことにより、私たちと神さまとを隔てていた壁は取り除かれました。神さまは、私たちの味方になってくださいました。「神さまが私たちの味方であるならば、一体誰が私たちに敵対できるだろうか。私たちは圧倒的な勝利者になるのだ」（ローマ8:31,37）と、聖書は語っています。圧倒的な勝利。そんな未来を想像しましょう。