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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

お前がやってごらん

(2008年10月5日)

アメリカの話です。その女の子は寝たきりでした。足が生まれつき不自由だったのです。

その日はママの誕生日でした。パパが大きな包みを抱えて帰ってきました。「ダディ、それなあに?」「ママへのバースディ・プレゼントさ。ママは2階にいるのかい?」

すると、その女の子は目をきらきらさせて言いました。「ダディ、そのプレゼント、私にちょうだい。私がマミィの所に持って行くから。私、自分で持って行きたいの」。

「だってお前……」。お前は歩けない。どうやって持って行くと言うのだ……。でも、もちろんそんなこと口に出せるはずがありません。

しかし、困惑する父親をよそに、娘は一生懸命主張しました。「私が自分で持って行きたいの。お願い、ダディ」。

パパは、半ば仕方なくプレゼントの包みを娘に渡しました。娘は、その包みをしっかりと両腕に抱え込むと、にっこり笑って言いました。「ダディ、じゃあ私を抱きあげて。そしてマミィの所まで運んでちょうだい」。

神さまは、なぜ救いの計画を実現なさるのに、私たち人間をお用いになろうとしたのでしょう。ご自身や天使の方が、ずっと上手にやれるでしょうに。そのことがずっと不思議でした。

でも、このお話を聞いたとき、神さまは私たちを子として扱っておられるのだと思いました。「お前がやってごらん。わたしが助けてあげるから」。

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