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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

小さなロバ

(2009年8月9日)

以前、切り抜いておいた雑誌の記事が出てきました。それはインド西部の村を特集した記事です(1997年全日空「翼の王国」12月号)。

その村で一番尊重されている家畜は牛です。ヒンズー教では神聖視されていますし、力も強く、またミルクも採れますから。

次がラクダ。砂漠を横断するにはなくてはなりませんし、ミルクも美味です。また遭難したときには胃袋に蓄えられた水によって旅人の生命が救われることもあります。日本円にすると1頭10万円程度で取り引きされ、ラクダを何頭持っているかが、その家の経済力をはかるはかりになるとのこと。

次が、繁殖力が強く、毛の採れる羊。

ミルクくらいしか使い道のない山羊は、かなり「地位」が低いそうです。だいたい羊の半額くらいで取り引きされます。

ところが、山羊よりもさらに地位の低い家畜がいて、それはロバなんだそうです。がんばって荷物を運んでいるんですけどね。

イエスさまは、十字架にかかられるためにエルサレムに入城なさる際、軍馬に乗られたわけではありません。極めて地位の低いロバ、しかも小さな子どものロバを選んで、乗り物としてお用いになりました(マルコ11:1-10)。

ご自分をご覧になって、何て自分は小さいのだろうかと思われますか? しかし、イエスさまがすばらしいみわざを現すために用いてくださるのは、自分の小ささをよく知っていて、神さまに謙遜に従おうとする小さなロバたち、すなわち皆さんです。

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