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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

腹をくくってください

(2009年12月13日)

イエスさまからの召しにより伝道者になる決心をした、大学4年の冬のことを思い出していました。

その時すでに小学校教師の職が決まっていましたので、当然周囲から(教会は別として)大反対を受けました。特に私は「いい子」の典型のような幼少期を過ごした人間でしたので、親や教師に責められるのは本当につらい体験でした。

そこで、なかなか最終決断ができないでいたのです。神か親か……あちらを立てればこちらが立たず。いっそこのまま心臓麻痺で死んでしまえたら、決断しなくてすむのにとさえ本気で思ったものです。

四面楚歌の戦いに疲れ切った頃、とあるペンテコステ派系列の集会に誘われました。アメリカの説教者でしたが、通訳がなかったので、メッセージの内容はさっぱり分かりませんでした。しかし、私は集会の最後に祈ってもらおうと思ってそこに出席することを決めました。聖霊派の人に祈ってもらったら、心が満たされて、決断も容易にできるようになるだろうという期待があったのです。

ところがその説教者は私の歳を尋ねると、「君はもう大人なんだから、自分で決めなさい」と言って、なんと祈ってくれなかったのです。私は帰りの電車を待ちながら、惨めな気持ちになりました。

しかし、ふと「祈ってもらおうがもらうまいが、神さまはもうすでに私に明確にみこころを示されたではないか」と思ったのです。問題は、私がその命令に従うかどうか、それだけでした。

祈ることは絶対に大切です。実際、祈りの中で、私は伝道者に召されていることを最初に感じ取りました。しかし、ひとたび神さまのみこころが示された後は、「祈ってみます」は逃げ口上になることもあるのですね。

「きょう、もし御声を聞くならば、あなたがたの心をかたくなにしてはならない」(ヘブル4:7)。

今日、あなたが決断を迫られていることは何ですか? それがすでに分かっているのなら、どうぞ今ここで腹をくくってください。

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