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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

塞翁が馬

(2012年6月17日)

ある旅人が、犬とロバを連れて旅していました。だいぶ暗くなったので、近くにあった廃屋に泊まることにしました。旅人が薪を拾いに森に行き、廃屋に戻ってみますと、なんと犬とロバがいなくなっているではありませんか。きっと誰かが盗んだに違いありません。

旅人はがっかりしました。そして、本でも読んで気分を紛らわせようとしましたが、風が吹いてきてランプの明かりを消してしまいました。しかも、最後のマッチを先ほど使ってしまいましたので、真っ暗のまま夜を過ごさねばならなくなりました。なんて着いてない日だとふてくされた旅人は、早々に寝てしまいました。

翌日、近くの村に到着しました。そして、衝撃的なニュースを耳にしました。それは、昨夜盗賊団がこの村を遅い、たくさんの村人が殺されてしまったというものです。旅人は驚くと同時に、自分の幸運を知りました。

もしも犬やロバがいたら、盗賊団がそばを通った時に騒いだに違いありません。また、もしもランプの明かりが無事であれば……。自分が盗賊団に襲われなかったのは、犬やロバが盗まれ、マッチが最後の一本で、しかもその大切な火が消えてしまったからだったのです。

「塞翁が馬」ということわざは、人生には良いこともあれば悪いこともあるという意味で使われます。しかし、聖書はさらに積極的なことを教えています。

「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」(ローマ8:28)。

たとえ私たちの目には問題だと思えるようなことでも、きっと素晴しい祝福につながっています。ですから、神さまに先取り感謝をしましょう。

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