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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

閏秒

(2012年7月1日)

本日の日本時間午前9時(グリニッジ標準時0時)に、「閏(うるう)秒」が挿入されました。もう少し正確に言うと、午前8時59分59秒の1秒後に8時59分60秒を挿入し、さらにその1秒後を午前9時ジャストとするのです。つまり、この日は1日の長さが1秒だけ長くなります。

元々私たち人間は、地球の自転を元に時間を計っていました。太陽の南中(太陽が真南に来ること)から次の日の南中までが1日で、それを24で割って1時間、さらに60で割って1分……というふうに。

ところが、長い歴史の中で、人類は原子時計を開発しました。これは数億年に1秒の狂いしかないというほど正確な時計です。ところが、実は地球の自転や公転の速度は一定ではありませんし、長期的に見ると、地球の自転速度はわずかずつ遅くなっています。そのため、地球の自転を元にした時刻と、原子時計の示す時刻とにずれが生じてしまうのです。そこで、国際地球回転事業という世界的な機関が、観測に基づき、時々閏秒を挿入して調整しています。

時間の調整のために実施されるものとして、太陽暦の閏年や旧暦の閏月は聞いたことがありますが、閏秒というものまであるとは。しかも、1972年7月1日以降、今回を含めて25回実施されているとのことで、結構頻繁に行なわれています。なお、閏年は4年に1回と決まっていますが、閏秒は観測に基づくので、あらかじめ決まってはいません。

私たちも、正確な基準に合わせていかないと、いつの間にかずれた生活をし続けることになるかもしれません。最初はわずかなずれでも、積み重なっていくうちに大きなずれになっていくでしょう。

たとえば、自分の情けない姿にがっかりし、自分を責めたくなってしまうことがあるかもしれませんね。いったん自責モードに入ると、なかなかそこから抜けられません。何を見ても、何を聞いても、「お前はダメだ」というメッセージに聞こえてしまい、ますます落ち込んでしまうのです。あるいは、不平不満モードに入ってしまうと、これまた何を体験しても、自己憐憫の情にとらわれてしまうかもしれません。

そんなとき、時代を超え、民族・文化を越えて変わらない神さまに焦点を合わせ、私たちの考えや態度、受け取り方などを修正する必要があります。私は自分が嫌いで、自分が情けなくて、どうしようもない人間だと思ったとしても、神さまはすばらしい神の子と呼んでおられます。私は不平不満でいっぱいで、自分は十分祝福されているとは思えなかったとしても、それでも私は神さまの祝福に覆われており、困難でさえ、神さまの手にかかれば祝福の種になります。

神さまのメッセージにじっくりと耳を傾け、心を探っていただく時間を大切にしましょう。

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