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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

小さくて大きな働き

(2018年3月4日)

先日、世界的な伝道者だったビリー・グラハムが99歳で召天なさいました。師は、歴史上最も多くの人に福音を伝えた人と言われ、単純な十字架と復活のメッセージによって、たくさんの人々がイエス・キリストを信じ、救いを体験しました。20世紀を代表する大伝道者ですね。あなたも、きっと名前を聞いたことがあるだろうと思います。

では、エドワード・キンドールという人のことをご存じでしょうか。彼は、按手礼を受けた牧師でもプロの伝道者でもありません。

1885年のことです。ボストンの教会学校で教師をしていたキンドールは、自分のクラスの若者の家を訪問しました。そして、その日、キンドールが伝えたイエス・キリストをその若者は信じました。この若者の名は、D・L・ムーディ。彼は、後に19世紀を代表する大伝道者となります。

その後、ムーディは、F・B・マイヤーという人に大きな感化をもたらします。そして、マイヤーは、ウィルバー・チャップマンに深い影響を与えます。マイヤーもチャップマンも優れた伝道者となります。チャップマンは、ビリー・サンディーという元メジャーリーガーの伝道者と一緒に伝道活動をするようになります。このサンディーの働きによってノースキャロライナ州に宣教団体が設立されますが、1934年のある日、この団体が伝道者モルデカイ・ハムを招いて伝道集会を開きました。

その集会に、ある16歳の少年が友だちに誘われて出席しました。元々信仰には全く興味がなかったのですが、その日イエス・キリストを信じてクリスチャンとなりました。その少年がビリー・グラハムです。

キンドールは、ムーディーやチャップマンやグラハムのように、何万人、何億人もの人々に福音を語るような大きな働きはできなかったかもしれません。また、興味がなかったグラハムを集会に誘った人も、目立つ大きな働きをしたわけではありません。しかし、彼らが自分に与えられている小さい使命を忠実に果たしたからこそ、後の大伝道者たちが誕生し、その結果多くの人々がイエスさまを信じて生まれ変わり、新しい人生を手に入れたのです。

あなたがイエスさまと共にしようとしていることは、決して小さなことではありません。

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