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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

荷物を持って脱出するのはダメ

(2019年3月31日)

2015年9月8日、乗客159人と乗員13人を乗せたブリティッシュ・エアウェイズの旅客機が、米ラスベカスのマッカラン国際空港を離陸直前に、エンジントラブルを起こして出火しました。すぐに飛行機は離陸を中止し、程なく火は消し止められました。そして、14名の乗客が脱出の際に軽傷を負っただけで、全員無事に脱出しました。

しかし、調査の結果、大変な事実が判明します。それは、乗務員が避難を呼びかけると、一部の乗客が荷物入れから自分の荷物を取り出し、それを持って脱出しようとしたのです。この状態で死者が一人も出なかったというのは、パイロットたちの的確な操縦と、空港消防隊の迅速な消火活動もさることながら、実は非常に大きな幸運によります。

脱出の際に荷物入れから荷物を下ろす間、数秒間自分だけでなく後ろの人たちも移動できません。そして、荷物を抱えながらでは迅速な行動ができません。そして、脱出シュートが荷物によって裂け、使えなくなってしまう恐れもあります。ですから、荷物を持っての脱出は、保安上禁止されています。

旅客機は、1分半以内に乗客全員が脱出できるよう、非常口が配置されているそうです。それ以上かかると有毒ガスが機内に充満してしまう恐れがあるからです。ところが、今回の事故の場合、脱出完了に8分半もかかってしまいました。たまたま有毒ガスが客室内に入ってこなかったから良かったものの、もし流入していたら、多くの死体が通路に転がっていたことになります。

自分の命よりもわずかな財産を優先させてしまう。私たちもあの一部の乗客を笑うことはできません。人は、地上の命よりもっと大切な永遠のいのちを軽視してしまいがちだからです。イエスさまは、ずっと以前からこうおっしゃっています。「たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか」(マタイ16:26 口語訳)。

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