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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

我が主、我が神よ!

(2020年6月21日)

ルー・ウォレスという人物をご存じでしょうか。アメリカの南北戦争で北軍の将軍として戦った人で、政治家としても活躍しました。彼は無神論者で、キリスト教が嘘を土台としたインチキな教えだということを証明して、人々を解放する本を書こうと思い立ちました。

ところが、ウォレスはキリスト教を否定する本ではなく、かの有名な小説「ベン・ハー」を書くことになります。この本の原題は「Ben-Hur: A Tale of the Christ」(ベン・ハー:キリストの物語)です。本当の主人公はジュダ・ベン・ハーではなく、イエス・キリストだということですね。一体なぜイエスに対する態度が180度代わってしまったのでしょうか。

弁護士でもあったウォレスは、法廷で求められるような厳密な証拠調べをすれば、イエスの言動について記録している使徒たちの証言が嘘っぱちだと証明できると考えました。もし使徒たちが証人として信頼できないのなら、彼らが書いた新約聖書も信頼に値しません。そのため、著名な無神論者に弟子入りし、欧米各地の図書館に行って資料をあさり、パレスチナで考古学的なことまで調べ上げます。

ところが、調べれば調べるほど使徒たちが本当のことを語っていると考えざるを得なくなったのです。であれば、イエスは人となられた神、全世界の主であり、自分ウォレスの罪を赦して救うために来られた救い主です。研究を始めて2年後、ついに彼は跪いて叫びました。「我が主、我が神よ!」 復活を信じようとしなかった使徒トマスの悔い改めの言葉と同じ叫びです。

実は私も、かつては天地創造やイエスの復活なんて信者たちの作り話だと思っていました。しかし、実際に調べてみたら、天地創造や復活はなかったと信じる方が難しいという結論に至り、クリスチャンにならざるを得なくなりました。聖書なんて神話の類いだと思い込んでいる人がいるなら、偏見を捨てて、一度徹底的に調べてみてください。

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