ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2021年5月16日）

アメリカの感謝祭（11月最終木曜日）が近づいたある日、小学1年生のクラスで「感謝するものを絵に描こう」という課題が出ました。みんな、プレゼントにもらった自転車とかオモチャとかお菓子とかを描いています。ところが、その中に一人、ゴツゴツした手の絵を描いた子がいました。ある子がそれを見て尋ねました。「分かった。神さまの手だ。神さまがその手でたくさんプレゼントをくれるんでしょう？」　ところがその子は首を振って言いました。「これは先生の手だよ」。

この子は育ってきた家庭環境が複雑だったためか、小学校に入学した当初は誰ともなじめないでいつも教室の隅でひとりぼっちでした。担任の先生はそれを目ざとく見つけて、何も言わずに手を握ってくれました。毎日毎日そうしてくれました。そのうち、先生の手のぬくもりに励まされて、その子は友だちの輪の中に自分から飛び込んでいけるようになりました。そして、あの温かい先生の手の絵を描いたのでした。

愛は喜び、感動、感謝、勇気、希望を引き出します。あなたもそんな温かい手が欲しいですか？　文字通り命を賭けてあなたを愛してくださっているイエスさまが、目には見えませんが今あなたの手をしっかりと握ってくださっています。