ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2022年6月19日）

NHKの大人気番組「チコちゃんに叱られる！」で、「お葬式でお坊さんが唱えるお経って何？」という質問が出ました。答えは、「お経は亡くなった人のための言葉ではなく、生きている人たちに向けたお釈迦さまのアドバイス」だそうです。へー。

ただ、お葬式で読まれるお経の内容を、果たしてどれだけの参列者が理解していることか……。どんなにすばらしい内容のアドバイスであったとしても、それが聞き手に理解されていなければ、残念ながら意味をなしません。

私は、週日はスクールソーシャルワーカーという福祉職に就いています。時々異職種の人たちが集まって対応を話し合うことがあるのですが、その際にそれぞれがそれぞれの専門用語や略語を不用意に使ってしまって、他の職種の人たちにはさっぱり意味が分からず話し合いが滞ってしまうことがあります。

私たちクリスチャンも、教会の中だけで通用する用語や略語や言い回しを、集会に来始めたばかりの人や教会外の人に対しても使ってしまうことがないでしょうか。「この言い方で本当に通じているかな？」と、時々気にしてみましょう。あ、私もか。