ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年2月19日）

ミケランジェロの友だちが、久しぶりにアトリエを訪ねてきました。ところが、前に来たときと作品の進み具合が変わっていません。驚いた友だちは、この前分かれてから今日まで何をしていたのかと尋ねました。ミケランジェロは答えました。「ちゃんと作品作りをしていたよ。ほら、ここの輪郭を少し変えたし、唇の角度も少し変わっている。ここの筋肉は少し盛り上がらせたし……」。

それを聞いた友だちは、ミケランジェロが説明している途中で「そんなの些細なことじゃないか」と口を挟みました。するとミケランジェロは言い返します。「そうだよ。でもその些細なことの積み重ねの先に、完成品が待っているんだ」。

生活の些細な領域、小さな領域まで、私たちは神さまのみこころにかなう形に修正しているでしょうか。「最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です」（ルカ16:10）。