ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年6月11日）

あるお母さんが買い物を終えて帰宅すると、台所が悲惨な状態になっていました。小麦粉や砂糖や卵の殻や調理道具が辺り一面に散乱していたのです。調理台の上の皿に形がいびつで、大きさもまちまちのクッキーが置いてあるので、きっと小さい娘が自分でお菓子作りをしようとしてやらかしたに違いありません。片付けのことを考えると、頭がクラクラします。

大声で娘の名を呼ぼうとした瞬間、クッキーの皿の隣にメモが置いてあるのに気づきました。そこにはつたない字でこう書かれています。「いつもがんばっているママのためにつくりました」。お母さんは、うれし涙を流しながら、いびつなクッキーを頬張りました。

神さまは私たちのことを我が子と呼んでくださいます。私たちの行動はいつも不十分で、奮闘努力の甲斐もなく失敗してしまうことも多いです。しかし、神さまに喜んでいただこうとして行なう私たちの行動を、父なる神さまは心から喜んでくださいます。