ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年7月9日）

夏目漱石の「行人」という小説に、次のような文があります。

君は山を呼び寄せる男だ。
呼び寄せて来ないと怒る男だ。
地団駄を踏んでくやしがる男だ。
そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。
なぜ山の方へ歩いて行かない。

私たちは、変えられないものを変えようとしてストレスを抱えてしまうのかもしれませんね。

聖書は、神さまがすべてのことを益に変えてくださると約束しています（ローマ8:28）。物事が自分の思い通りにならないときは、それをいたずらに嘆くのではなく、神さまが働いてくださることを期待する信仰が与えられますように。そして同時に、今自分にできることは何だろうかと現実的に考え、それが見つかったなら粛々と実践することができるようになりますように。