ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年7月30日）

「人生は人生の墓場である」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。結婚してしまうと自由がなくなるしお金もかかって大変だということを表す言葉としてよく使われます。

しかし、この言葉を語ったとされるのは18世紀のフランスの詩人、シャルル・ボードレール。しかし実際には、彼がそんなことを言ったという記録は残っていません。残っているのは次のような言葉です。「誰彼かまわず肉体関係を持つものではない。墓場のある教会で身を清め、唯一人の人と結婚してその人を愛し続けなさい」。

当時のフランスでは梅毒が流行っていたため、ボードレールは性的に奔放な風潮を戒めるためにこのように語ったのだと思われます。

配偶者意外と性的関係を持たないことを聖書も求めています。それを全人類が守ることができたなら、いったいどれほどの犯罪やトラブルや病気や悲しみがこの世から無くなることでしょうか。