ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年8月27日）

「お前はそれでもクリスチャンか？」　そんな言葉を誰かから投げかけられたクリスチャンは結構いらっしゃるかもしれません。不思議なことに「それでも仏教徒か」とか「それでも○○神社の氏子か」とか「それでも無神論者か」とかいう言葉は、少なくとも私は聞いたことがありません。クリスチャンとはこういう人たちのことだという、ある種のイメージが一般の人たちの中にはあるのかもしれません。

さて、クリスチャンプロゴルファーの中嶋常幸さんが、インタビューでかつて夫婦喧嘩をしたときのエピソードを語っておられます。その頃まだキリストを信じていなかった中嶋さんが奥さんに「それでもクリスチャンか？」と言うと、奥さんは次のように言い返したとか。「だからクリスチャンなのよ！」。

イエスさまは「健康な人に医者はいらない」とおっしゃいました。不完全だからこそイエスさまの赦しと聖霊さまの助けが必要なのですね。いつも完璧を目指し、勝ちにこだわっていた中嶋さんにとって、そのような考え方は目から鱗だったようです。

その後、中嶋さんは長いスランプに苦しみます。そんな中で、奥さんの導きによってイエス・キリストを人生の主として信じました。その結果勝ちにこだわることから解放され、無駄な力が入らなくなった中嶋さんはスランプを克服。見事復活して優勝を果たすことになります。

不完全な私たち。それでもクリスチャンです。だからこそクリスチャンです。