ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2023年10月22日）

何かにチャレンジしたとき、壁にぶつかって続けるのが困難に感じるときがあります。それでも最後まで投げ出さないで続けていける人と、すぐにあきらめてしまう人の違いはどこにあるのでしょうか。

物事を最後まで投げ出さないで続けていく力の有無は、うまくいかない原因をどこに求めるかにかかっているようです。原因が自分の外にあると考えるか、それとも自分の中にあると考えるかの違いです。

最後までやり切る人は、失敗の原因を他の人や状況や運命や神仏など自分以外のせいではなく、自分自身の努力や工夫が足りなかったせいだと考える傾向が強いと言われています。しかも、自分の生まれつきの才能といったどうしようもない要因のせいにもせず、自分で変えることができる自らの努力や工夫の問題だと考えます。

ところで、聖書はやたらに人間に罪があること、すなわち私たちの中に問題の原因があることを強調しますね。そういった箇所は、読んでいて決して気持ち良くはありません。しかし、聖書が罪の問題を取り上げるのは、私たちのためです。

問題を神さまや社会や他人のせいにせず、自分の中の問題点をしっかりと見つめ、神さまに赦しを求めて再出発する態度が身につくとどうなるでしょう。壁にぶつかっても投げ出さずに続けていく力も養われていくことでしょう。