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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

負の適応

(2023年11月12日)

ソーシャルワークの用語に「負の適応」という言葉があります。これは、貧困・虐待・ヤングケアリング・搾取・モラハラなど、到底幸福とは言えない生きづらい環境にいながら、それに慣れて何とかやっていけるようになっている状態を指します。

特に子どもは大人よりも、自分が不適切な環境にいることに気づかず、それが当たり前だと思ってしまいがちです。ですから、不適切な環境から抜け出すためには、周りの人たちが外から手を差し伸べる必要があります。

さて、教会ではよく「罪」という言葉が聞かれます。罪とは神さまの存在や尊厳を否定し、神さまのみこころに従わない自己中心です。罪があると人は神さまと断絶状態になります。そして、本来神さまが人間に与えようとしておられる祝福を味わえなくなってしまいます。

ところが、人は生まれながらにして罪人であり神さまと断絶しているため、それが当たり前になっています。自分が本来の人生からかけ離れた人生を歩んでいることに気づくことさえできないのです。まさに負の適応状態です。

人が罪を自覚し、救いを求めてイエスさまの恵みの福音を信じるのは、自力では不可能です。それは聖霊なる神さまのお助けによって初めて実現する奇跡です。

自分が救いを選んだのだと思っていると、ちょっとした失敗や問題によって救いの確信が失われ、「自分は本当に救われているのだろうか」と不安になるかもしれません。しかし、あなたが救われたのは、神さまのお働きです。だから、あなたの救いは確かです。

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