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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

豚に真珠(聖書由来の言葉1)

(2023年12月3日)

豚に真珠」という言葉をお聞きになったことがあるでしょう。この言葉は聖書が由来です。

聖書は世界のベストセラーです(今や毎年50〜60億冊も発行されているとか)。そのようなわけで、聖書はさまざまな文化に影響を与えています。クリスチャン人口が1%にも満たない日本においても、聖書由来の言葉が見受けられます。しばらく、そんな言葉を紹介していきます。

第1回目は「豚に真珠」。「猫に小判」や「馬の耳に念仏」と同じく「価値ある物をその価値が分からない者に与えても意味がない」という意味で用いられることわざです。

由来は新約聖書のマタイによる福音書です。「聖なるものを犬に与えてはいけません。また、真珠を豚の前に投げてはいけません。犬や豚はそれらを足で踏みつけ、向き直って、あなたがたをかみ裂くことになります」(マタイ7:6)。

イスラエルでは、豚はモーセの律法で食べることを禁止されている汚れた動物の代名詞でしたそして犬は異邦人、すなわちユダヤ人以外の民族を見下すときに用いられました。どちらもユダヤ人にとっては印象の悪い動物の名前です。

真珠に関しては、同じくマタイの福音書で次のように語られています。「天の御国はまた、良い真珠を探している商人のようなものです。高価な真珠を一つ見つけた商人は、行って、持っていた物すべてを売り払い、それを買います」(マタイ13:45-46)。

真珠は、神さまの救いのメッセージを表しています。神さまによる救いを願い求めている人にとって、イエスさまのことば、聖書の言葉は真珠のように価値あるものです。そして、人生を根本から造り変えます。そんな力ある言葉、聞きたくありませんか?  豚のように大切なみことばを拒否しないようにしたいですね。

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