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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

働かざる者食うべからず(聖書由来の言葉3)

(2023年12月17日)

今週も聖書由来の言葉を紹介します。第3回目は「働かざる者食うべからず」ということわざです。ただし、この言葉は正確に用いられていません。このことわざの元ネタは次の聖句です。

(第2テサロニケ3:10-11)あなたがたのところにいたとき、働きたくない者は食べるな、と私たちは命じました。ところが、あなたがたの中には、怠惰な歩みをしている人たち、何も仕事をせずにおせっかいばかり焼いている人たちがいると聞いています。

テサロニケ教会は世の終わりを待ち望む信仰が非常に強い人たちが集まっていました。しかしその一部に、どうせ間もなくこの世が終わってしまうのだからと、将来を見据えてコツコツ働くことをやめてしまった人たちがいたようです。また単純に怠惰な人たちもいました。使徒パウロはそのような人たちを戒めるために、この言葉を語ったのです。

あくまでも「働かない者」ではなく、「働きたくない者」と書かれていることに注目してください。この言葉は働きたくてもさまざまな事情で働けない人、たとえば年齢や心身の病気・障がいなどのせいで労働に就けない人たちは含まれていません。聖書は、そのような事情を抱える人たちについては家族や社会がサポートするよう求めています。

世の終わりは今日かもしれませんし、千年後かもしれません。イエスさまでさえそれがいつか知らないとおっしゃいました(マタイ24:36)。ですから世の終わりが今日であっても後悔しないように、そして千年後であっても後悔しないように、長期計画を立てながら一日一日を精一杯生きていきたいですね。

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