ショートエッセイ：中通りコミュニティ・チャーチ

（2024年5月5日）

牧師になるための訓練生である神学生時代の話です。インターンで別の教会で奉仕をすることになりました。とある集会で聖書の話をする機会を得た際、ほぼ初対面の皆さんに自己紹介をするのに「まだまだ駆け出しなのですが」と言いました。

すると集会後に先輩の伝道者に、そんな言い方をしてはいけないと叱られました。「駆け出しの伝道者から、永遠の運命がかかっているような大事な話を聞きたいと思う人がいますか？」と。

別の先輩からは、「あなた自身のためにも、『駆け出しです』なんて言わない方がいいよ。そう言った途端、あなたは『駆け出しなんだから、この程度で充分』と、自分の成長に制限をかけてしまうことになるから」。

謙遜であることは大切だし、パリサイ人のようにことさらに自分のすばらしさをアピールして尊敬を集めようとするのは間違いです。しかし、謙遜であろうとするあまり、自分がどんな存在なのかということを忘れてしまい、自己卑下に陥ってしまうのは良くありません

あなたがクリスチャンなら、あなたは神さまの子どもであり、神の国の市民であり、イエスさまを長とする宇宙救済プロジェクトの一員であり、聖霊なる神さまの神殿です。これからそうなるのではなく、すでにそうです。すでにものすごい身分なんですよ？

ですから、そのような存在として考え、振る舞い、発言しましょう。神の子として、神の国の市民として、大プロジェクトの一員として、聖霊の宮として、あなたは何を考え、どう振る舞い、どういう言葉を発しますか？