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ショートエッセイ:中通りコミュニティ・チャーチ

目から鱗が落ちる(聖書由来の言葉4)

(2023年12月31日)

聖書由来の言葉、第3回目は「目から鱗が落ちる」ということわざです。その意味は、「新たな事実や視点に出会い、それまでの認識が大きく変わる状況を表す表現である」(実用日本語表現辞典)。こちらの元ネタは、新約聖書「使徒の働き」に登場する使徒パウロのエピソードです。

この頃、パウロはサウロと呼ばれていました(当時の人は複数の名を持っていました)。バリバリのユダヤ教徒サウロはイエス・キリストを憎み、教会の人たちを迫害する急先鋒でした。そして、潜伏するクリスチャンたちを捕らえるため、イスラエルの北方にあるダマスコという町に派遣されます。すると、町の近くでサウロは強い光に打たれ、天からの声を聴きました。

(使徒9:4-5)彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」彼が「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

そして、サウロは目が見えなくなってしまいます。それからイエス・キリストはダマスコに住むアナニアという人に語りかけ、サウロの元に遣わされました。その場面が次のように記されています。

(使徒9:17-19)そこでアナニアは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」するとただちに、サウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになった。そこで、彼は立ち上がってバプテスマを受け、食事をして元気になった。

その後サウロは別人になったかのように伝道活動にいそしむようになりました。大伝道者パウロの誕生です。

イエス・キリストと出会うと、人はまったく造り変えられます。もちろん良い方向に。そして、変えられ続けます。2024年のあなたも、イエス・キリストによって大きな変化を体験なさることでしょう。

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